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【Google 広告】絞り込み部分一致廃止にどう対応するか

2021年9月10日リスティング広告

マッチタイプの変更について

絞り込み部分一致の廃止とフレーズ一致の機能拡充

2021 年 7 月から絞り込み部分一致の動作をフレーズ一致に組み込むと発表されています。


-Google広告ヘルプから抜粋-
Google 広告では 2021 年 2 月より、絞り込み部分一致(BMM)の動作をフレーズ一致に組み込むアップデートを開始しております。
2021 年 7 月より、フレーズ一致と絞り込み部分一致のマッチング動作はすべての言語で新しいフレーズ一致動作に統一され、指定したキーワードの意味を含む検索であれば広告の表示対象となっています。

出典元:フレーズ一致と絞り込み部分一致の変更について
https://support.google.com/google-ads/answer/10286719?hl=ja


内容としては

・「絞り込み部分一致」という名称のマッチタイプがなくなる。
・「フレーズ一致」が「絞り込み部分一致」の大部分の機能を持つようになる。
以上2点を抑えておけば問題ないと思います。

そもそもマッチタイプとは?

完全一致とは

設定したキーワードとユーザーが検索した検索語句が全て一致した場合、または同じ意味を持つ語の場合に、広告が表示されるマッチタイプです。

例)「女性用かばん」
掲載される語句:「女性用かばん」「レディースかばん」
掲載されない語句:「女性用かばん セール」「男性用かばん」
「女性用かばん セール」など、別の言葉がついている場合は、広告は掲載されません。

フレーズ一致とは

設定したキーワードが検索語句に含まれていれば、キーワードの前後や間に他の単語が追加されていても広告が表示されるというマッチタイプです。

掲載される語句:「女性用 かばん セール」「女性用 青い かばん」
掲載されない語句:「かばん 女性用」
「女性用 かばん」の前、後、間に別の語句が入っても広告は掲載されます。一方で、「かばん 女性用」と語順が逆になった場合は、広告掲載されません。

絞込部分一致とは

設定したキーワードが検索語句に含まれていれば、キーワードの前後や間に他の単語が追加されていても広告が表示され、かつ語順がばらばらでも広告表示されるマッチタイプです。

掲載される語句:「女性用 かばん セール」「女性用 青い かばん」「かばん 女性用」「かばん 通販 女性用」
掲載されない語句:「かばん セール」「女性用 メガネ」
「女性用」「かばん」という2つのキーワードが検索語句に入っていれば、前、後、間に他の単語が入っても広告は掲載されますし、「かばん 女性用」と語順が逆になっていても構いません。
しかし、「かばん セール」「女性用 メガネ」など、「女性用 かばん」2つのキーワードが入っていない場合は広告掲載されません。

部分一致とは

設定したキーワードに限らず関連した検索語句を検索した場合にも、広告が表示されるマッチタイプです。

掲載される可能性のある語句:「婦人用 かばん」「婦人服」「女性用 スカーフ」
女性用というワードに関連するとして、「婦人服」という検索語句やかばんでない別のアイテムを検索した場合でも、広告表示される可能性があります。
どこまで拡張されるかについては、媒体側もはっきりと明示されないため、実際にどんな検索語句で広告が表示されているかは、管理画面の「検索語句のレポート」を見て確認する必要があります。

絞り込み部分一致の廃止はどの様な影響があるのか

従来のフレーズ一致で登録しているキーワード→リーチが拡大する

従来の絞り込み部分一致で登録しているキーワード→リーチが縮小する可能性がある

でも、検索広告のシステム自体に大きな変化が起こるとは考えにくい。

なぜ影響が少ないのか

・機械学習の精度が上がったことで、フレーズ一致と絞り込み部分一致でのリーチに大きな違いが生まれなくなった。
・絞り込み部分一致の廃止に合わせて、フレーズ一致の機能が拡充された。

その為に

・絞り込み部分一致の廃止は、フレーズ一致との統合と考えて良い。影響は限定的とみられます。


-Google広告ヘルプから抜粋-
既存の絞り込み部分一致キーワードはそのまま運用でき、フレーズ一致の形式に変換してもパフォーマンス上のメリットはありません。

出典元:フレーズ一致と絞り込み部分一致の変更について
https://support.google.com/google-ads/answer/10286719?hl=ja

するべき対策は

 

・絞り込み部分一致で運用してきた結果と比較する
「表示回数やクリック数、クリック単価、CV、CPA等が変化していないか」「予算消化のペースに変化はないか」など、
絞り込み部分一致で運用してきた結果との比較を、しばらくの間はしっかりと行うのがおすすめです。

・検索語句を見る
フレーズ一致に変更したことで、意図していない検索クエリで表示される可能性も0ではありません。
そのため、運用結果を確認する際には、検索キーワードだけでなく、「検索語句」も確認するようにしましょう。

成果のある検索語句をキーワードとして追加する
意図しない検索クエリを除外する。

・さまざまなマッチタイプで運用する
これは今回のアップデートに限った話ではありませんが、さまざまなマッチタイプを利用しての運用が大切です。

上記の様な対策は、結局は日常的に行うべき調整と大きく変わらないと思います。

また、Googleからも推奨される対応が示されています。


出典元:フレーズ一致と絞り込み部分一致の変更について
https://support.google.com/google-ads/answer/10286719?hl=ja


注意すべき点

既存の絞り込み部分一致キーワードをフレーズ一致の形式に変更した場合、絞り込み部分一致キーワードのこれまでの掲載結果データは引き継がれません。
絞り込み部分一致キーワードは今後も新しいマッチング仕様でそのまま運用できるため、フレーズ一致に変換する必要はありません。

なおGoogleは、絞り込み部分一致キーワードのフレーズ一致への変換を手軽に行うためのツールを年内にリリースする予定とのことです。
そのためマッチタイプの変換を行うのであれば、こちらのツールのリリースを待つのがよさそうです。

まとめ

絞り込み部分一致は廃止されるが、フレーズ一致の機能拡充により大きな変動はない。
不測の事態を想定して実績の変化を見比べて小さな変化を見落とさない。
データの蓄積の観点からマッチタイプの変換は年内にリリース予定の変換ツールを待った方が良い。

 

 

大野木圭以

至らないところが多いですが、皆様と共に成長できるよう日々精進して参ります。


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