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【キーワード】4種類のマッチタイプについて
2019年7月23日リスティング広告
リスティング広告においてキーワード設定の際は、適当に済ませていませんか?
「手間がかかって面倒だから。」
「マッチタイプは難しそうだから。」
キーワード設定をおざなりにしていると、なかなか広告の成果が上がらないという状況に陥ってしまいます。
リスティング広告の成果を最適化するには完全一致とフレーズ一致と部分一致と絞り込み部分一致の4種類のマッチタイプの特徴を理解した上での活用が必要です。
リスティング広告の成果を高める方法として、今回は、マッチタイプの特徴や効果的な使い分け方法についてご紹介します。
マッチタイプとは
マッチタイプとは、設定したキーワードに対してどのような検索語句で広告が表示されるかを左右する設定です。
「完全一致」「フレーズ一致」「部分一致」「絞り込み部分一致」という4つの種類があります。
ここから、それぞれのマッチタイプについて説明していきます。
完全一致
完全一致とは
自分が設定したキーワードとユーザーが検索した検索語句が全て一致している場合に、広告が表示されるマッチタイプです。
完全一致で設定したら、その設定したキーワードとは別の語句で広告表示されることは基本的にありません。
注意点として、表記ゆれでは広告が表示されることもあります。
例えば、「机 かっこいい」を完全一致で設定すると、ユーザーが検索した語句が「机」が「つくえ」に、「かっこいい」が「格好いい」や「カッコイイ」になって、わずかに文言が異なる場合でも広告表示される可能性があります。
完全一致の特徴
・広告の表示回数は少なくなる
・関心の強いユーザーに広告を見てもらえることが期待できる
→完全一致は想定外のキーワードからの流入は防げるので、CV獲得の確率は高くなります。しかし必要なキーワードを全て入れようと思うと大変な労力になります。
完全一致のキーワードだけで配信するのではなく、他のマッチタイプを使って広告配信の幅を広げた上で、新しいキーワードを探しに行く必要があります。
フレーズ一致
フレーズ一致とは
ユーザーが検索した語句の中に、自分が設定したキーワードが含まれ、そして語順が同じであれば、広告表示されるマッチタイプです。
もし「机 かっこいい」というキーワードをフレーズ一致で設定すると、ユーザーが検索した語句に「机 かっこいい」が同じ語順で入っていれば、広告は表示されます。
※表記ゆれがあっても表示されます。
フレーズ一致の特徴
・「完全一致」の次に広告の表示回数は少なくなりやすい
→潜在的なユーザーを掘り出すようなキーワードは、見つかりにくいです。
・広告表示されるのが、自分が設定したキーワードか、自分の設定したキーワードの前か後に別の語句が付いた場合のみ
→広告配信が限定されるので、自分の思いもよらないキーワードからクリックされにくい傾向があります。
部分一致
部分一致とは
ユーザーが検索した語句と設定したキーワードに関連があるとシステムに判断された場合に広告表示されるマッチタイプです。
下記のような「机 かっこいい」というキーワードを部分一致で設定した場合であれば、「机」や「かっこいい」という言葉に関連するキーワードや類義語など、関連語句ですべて広告が表示されます。
そのため、机を販売している業者なのに、テーブルクロスが欲しくて検索したユーザーからクリックされてしまうということもあるということです。
部分一致の特徴
・キーワード作成にかける時間の節約
→キーワードの類義語や関連キーワードに広告を自動的に配信出来る為、より多くのユーザーにアピールできたりキーワード登録の手間を大幅に削減できたりします。
・潜在的なユーザーに掘り起こすキーワードが見つけられることもある
→4つのマッチタイプの中で広告配信の幅は一番広いため、顕在層だけでなく、潜在層も含めたより多くのユーザーに訴求できます。
・関係のないユーザーにまでクリックされる可能性も
→自分の意図するキーワードと関連性が低いキーワードから検索された時も表示される可能性があります。
絞り込み部分一致
絞り込み部分一致とは
設定したキーワードがユーザーの検索語句に含まれていれば、広告表示されるマッチタイプです。部分一致よりも限定的に配信され、フレーズ一致よりも幅広く配信されるマッチタイプです。
広告配信される可能性のある語句の例は以下の通りです。
例えば、「机 かっこいい」と絞り込み部分一致で設定した場合なら、「机 通販 かっこいい」のように間に別の言葉が入っても、「かっこいい 机」のように順番が入れ替わっても、「机」と「かっこいい」が入ってさえいれば広告が表示されます。
※設定したキーワードの表記ゆれは広告表示がされますが、類義語は広告表示の対象となりません。
絞り込み部分一致の特徴
・部分一致と比べるとキーワードの数を制限しているので、表示回数が減る
→部分一致よりも無駄なクリックが発生しにくく、CPAを抑えつつコンバージョンを獲得するのに向いています。
注意点
・キーワード登録の時、マッチタイプを指定しなければ、全て「部分一致」で登録される
・マッチタイプのカッコや引用符などは全て半角
まとめ
キーワードのマッチタイプがリスティング広告の成果の良し悪しを決めると言っても過言ではありません。
ユーザーのターゲティングをどの程度広げ、どの程度絞るのかを明確に決めて、キーワードのマッチタイプを使いこなしましょう。
マッチタイプを活用することで、リスティング広告での機会損失は減らすことができ、費用対効果を上げていくことができます。
永田 光毅