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これで100%分かる!―「ROAS」と「ROI」の違いを理解して、広告を今以上に効率的に運用するコツ―
2018年12月18日リスティング広告
広告運用にかかわっている方ならその中で「ROAS」や「ROI」という用語を目にしたことが何度もあるのではないでしょうか?
どちらも広告の売り上げや利益に関係してくる用語なのはわかっているけれど、正直に言って違いがあまりわかっていない、どっちをどういうときに使えばいいのかわからないといった方も少なくないと思います。
今回の記事ではそんな「ROAS」と「ROI」について、その用語の意味や違いを紹介し、より効果的に広告を運用する手がかりを皆さんに掴んでいただきたいと思います。
「ROAS」と「ROI」について
似ているけれど、何か違う。
この二つの用語の違いについて考えを進めていく前に、まずは復習がてら「ROAS」と「ROI」についてその定義や意味を確認していきましょう。
「ROAS」とは
「ROAS」とは「Return On Advertising Spend」の略で、投資した広告費に対して、広告経由で一体どれだけの売り上げがあったのかを計測するための指標のことです。
ROAS = 広告経由で発生した売り上げ ÷ 広告費 × 100
「ROAS」は上記の計算式で求めることができます。
この数値が高ければ高いほど広告運用において費用対効果が高い、効率的に広告を運用できているということになります。
具体例①
ある月の広告経由の売り上げが20万円、その月の広告費に5万円がかかっていたとします。
この場合、先ほどの計算式にのっとって「ROAS」を計算すると、
200,000 ÷ 50,000 × 100 = 400
となり、この月の「ROAS」は400%(広告費1円あたりの売り上げが4円)だったという風に判断できます。
ROIとは
「ROI」とは「Return On Investment」の略で、投資した広告費に対して、広告経由で一体どれだけの利益があったのかを計測するための指標のことです。
ROI = (広告経由で発生した利益 - 広告費) ÷ 広告費 × 100
「ROI」は上記の計算式で求めることができます。
こちらについてもこの数値が高ければ高いほど広告運用において費用対効果が高い、効率的に広告を運用できているということになります。
具体例②
ある月の広告経由の利益が20万円、その月の広告費に5万円がかかっていたとします。
この場合、先ほどの計算式にのっとって「ROI」を計算すると、
(200,000 - 50,000) ÷ 50,000 × 100 = 300
となり、この月の「ROI」は300%(広告費1円あたりの利益が3円)だったという風に判断できます。
「ROAS」と「ROI」 二つの違い
さて、ここまでで「ROAS」と「ROI」の定義や意味について復習してきました。
二つの用語それぞれの定義や意味については理解していただけたかと思います。
では、この二つの用語はいったい何が違うのでしょうか。
「売り上げ目線」か「利益目線」
ここまで記事を読んでいただいて、すでにお気づきの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
つまり、「ROAS」と「ROI」の違いとは、
広告費に対して広告経由で発生したパフォーマンス(成果)を「売り上げ目線」で見るか、「利益目線」で見るかという点にあります。
また、「ROAS」の値が1以上であったとしても、「ROI」の値が1未満であると利益がマイナスであることになるので、その点も両者の違いだと言えます。
どちらの言葉も「費用対効果」とひとくくりにまとめられがちなので、その違いについてなかなか知ることがなかった方も多いはずです。
いざ理解をしてみるとどうってことないですよね。しかし、両者には明確な違いがあることをこの機会に頭にとどめておいてください。
「ROAS」と「ROI」、どう使い分ける?
では最後に、この「ROAS」と「ROI」についてそれぞれどのような利点があるのかを簡単に説明したいと思います。
「ROAS」は先ほどの述べた通り売り上げ目線で考える指標であるため、広告運用で得られたざっくりとした効果を計算するのに適しています。
過去の売り上げデータや将来の売り上げ予測データは比較的入手しやすい情報であるので、その点についても「ROAS」のメリットがうかがえます。
「ROI」については利益をベースに費用対効果を可視化することができるので、広告においてどのキャンペーンや広告グループにより費用を割いていくべきかが明確に分かります。
利益を第一に考えたい場合は「ROI」を有効活用するとうまく広告を運用していけるはずです。
まとめ
「ROAS」と「ROI」、似たような意味を持つ言葉であるものの、その中身は全くの別物であったことが分かっていただけたかと思います。
この二つの用語をうまく利用していくことができれば以前に比べ、よりはっきりと広告運用の方針が見えてくるはずです。
今回の記事が少しでもみなさまの手助けになっていることを願っています。
川勝 健
WEB広告運用のかけだし社員。
皆さんと共に成長していけるように頑張ります。